鎌倉駅を出発し、最初の信号を右折してどこまでも25分ほど歩くと、由比ヶ浜海岸に突き当たります。海岸に近づくと、歩道に風で飛ばされてきたであろう海砂が増えてきて、海は見えなくても近づいてきたことがわかります。
車やバスで向かうより、ゆっくり海が見えてくるお散歩のほうが感動しますよ。
キラキラと光る由比ヶ浜海岸は、人々がゆったりとお散歩していたり犬を遊ばせていたり、思い思いに楽しめる場所です。海は穏やかで決して高い波は来ません、優しい波が繰り返し来るのみ!
由比ヶ浜海岸までは、江ノ電なら鎌倉駅から2つめの由比ヶ浜駅から徒歩5分ほどです。
海岸のあちこちに「トビに注意!」との立て看板があります。
猛禽類の鳥であるトビ(トンビ)が海岸上を旋回して、食べ物を持っていたり食べていたりする人がいると、すごい勢いでビューと急降下!
ハンバーガーなどを上手に足で掴んで持って行ってしまうそうですから、注意してくださいね。
大きく羽根を広げたトビは見ているだけなら雄大で、上空で輪を描くように飛ぶ様子はのんびりした雰囲気の湘南にピッタリ。食べ物を見せないことが一番ですね。
滑川交差点の由比ヶ浜海岸下り口横に「さくら貝の歌」の歌碑が建てられました。
鎌倉在住であった作曲家の八洲秀章氏が詠んだ短歌を基に、友人であった土屋花情氏が作詞をし、八洲秀章氏自身が曲を付けた「さくら貝の歌」は、第二次世界大戦後に大ヒットした曲だそうです。
歌が作られた当時は、由比ヶ浜海岸にたくさんのさくら貝が打ち上げられ、浜を綺麗なさくら色に染めていたそうです。
鶴岡八幡宮の参道「若宮大路」は由比ヶ浜海岸から続いています。「若宮大路」は鎌倉の中心をほぼ南北に貫いていて、鎌倉の中心に鶴岡八幡宮が建立されていることがわかりますね。
海岸から5分ほど歩いた所には「一の鳥居」があり、海岸側を背にして鶴岡八幡宮方向を眺めているように見えます。
一の鳥居から鶴岡八幡宮までは約2km、徒歩でも25分ほどで行けますので、海から続く参道を散策してみるのも良いですね。
鎌倉駅から徒歩で行く「鎌倉さんぽ」。神社仏閣めぐりも良いですが、鎌倉から始まるといわれる湘南の海に目を向けて見るのも楽しいものです。さあ、お天気の良い日に鎌倉駅からお散歩に出発してみませんか。
※最新情報は公式サイトなどをご確認ください。
(文:猫乃 みいこ)