令和5年度関東高校サッカー大会埼玉予選の2回戦が4月16日に行われ、武南と狭山ヶ丘が対戦。1-0で武南が勝利し、準々決勝進出を決めた。
武南はこの2回戦がトーナメント初戦。対する狭山ヶ丘は1回戦で本庄第一を5-0で下して勝ち上がってきた。
武南は立ち上がりから主導権を握る。MF10松原史季(3年)を中心に攻撃を組めたてていった。
17分には立て続けにCKでチャンスを作り、23分、36分には松原が強烈なミドルシュートで狭山ヶ丘ゴールを脅かす。
しかし狭山ヶ丘の堅守に苦しみ、なかなかゴールを割ることができない。
スコアレスで前半を終えて後半に入ると、武南はさらに一方的に攻めたてる。
56分にDF5齋藤瑛斗(3年)、MF8髙橋秀太(3年)が立て続けにミドルシュート。しかし、これは狭山ヶ丘GK1内山愛琉(3年)のファインセーブで防がれる。
さらに57分には、カウンターで相手MF6山本悠太(3年)に抜け出された大ピンチを防ぐと、その直後の逆襲で決定機を作るも、これもゴールには至らない。
歓喜の瞬間は終了間際に待っていた。79分、右CKから途中出場のDF4岸雅也(3年)が値千金のゴールを奪う。
間もなくして試合終了のホイッスル。1-0で勝ち切った武南が準々決勝への切符を手にした。
武南の内野慎一郎監督は「判断力にものすごく欠けたゲーム」と総括。「手数は打つけど、ひねってばかり。素直なパスの中にひねりを入れるから相手は混乱するわけですが、そのバランスが良くなかった」と攻撃面の反省を語った。
一方の狭山ヶ丘は、武南の出足の早いプレスに苦しみながらも、粘り強く守って隙を見てカウンターを狙った。山本、MF8貮百免稜也(3年)、FW10玉城昊輝(3年)は攻守に貢献。DF24栗原拳飛(3年)とDF25川又洋介(3年)の2CBは体を張ってゴールを守った。そして、なによりGK内山のファインセーブは印象的だった。
(文・写真=多田哲平)
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