ミュージシャンの楽曲制作に欠かせない“お供”を掲載する本企画。第12回は倉木麻衣が登場し、赤青鉛筆を紹介する。
構成 / 安部孝晴
楽曲制作を支えるアイテム
赤青鉛筆
デビュー当時から使っているレコーディングの必需品です。歌詞に上ハモと下ハモを書き込むとき、赤青鉛筆で色分けしています。
楽曲制作におけるこだわり
レコーディング前日に、自分のモードを切り替えることです。スローな歌を聴きながらのんびりしたり、アップテンポな歌を聴きながら走ったりして、気持ちを作ってからスタジオに入ります。レコーディング直前はそのモードを崩さないように、スタッフさんたちとあまり話をせず、打ち合わせなどは終わってからするようにしています。
楽曲制作の喜び / 苦しみ
どこまでもこだわれるし、正解がないので、悩みながら生み出す大変さもありますが、「こんなふうに歌ってみたい！」「このテーマを伝えたい！」「みんなで元気になれる歌を作りたい！」といった自分のイメージに近付けたときは「いいね！ 最高！ This is it！」というトキメキがあります。その歌を皆さんのライフスタイルの一部にしていただけることが、自分にとって喜びであり希望です。
本当に大変で悩むこともあるけど、それもまた楽しさを感じるまでの大切なプロセスなので、歌を嫌いにならないように、マイペースに、雨の日も晴れの日も、わくわくしながらがんばりたいなあと思っています！
プロフィール
倉木麻衣（クラキマイ）
1999年10月にMai-K名義でシングル「Baby I Like」にて全米デビュー、同年12月に倉木麻衣としてシングル「Love, Day After Tomorrow」で日本デビュー。2000年からアニメ「名探偵コナン」のテーマソングを担当しており、2017年7月に同一アーティストが歌唱するアニメシリーズのテーマソング最多数を記録したとして、ギネス世界記録に認定された。2023年12月にデビュー25周年イヤーの幕開けとして全439曲のサブスク配信を解禁。2024年7月にEP「forever for YOU」をリリースした。