森林セラピーとは、森のなかでのウォーキングや自然散策などを通じ、こころと身体の健康をめざす、一歩進んだ森林浴のこと。
森林浴を一度体験したことのある人ならば、きっとそのリラックス効果やリフレッシュ効果はすでにご存知かと思いますが、実は森林浴の効果はそれだけじゃないんです!ストレスホルモンが減少したり、免疫力の向上につながるNK細胞(※)が活性化するなど、さまざまな健康効果が科学的にすでに実証されているんです。
(※)NK細胞=ナチュラルキラー細胞のこと。がん細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治する細胞です。
この森林セラピー、どこの森でも受けられるわけではなく、実施しているのはリラックス効果が森林医学の面から実証された森のみ。そのうちの一つが、今回紹介する神奈川県山北町の森です。
山北町にはさまざまな森林セラピーのプランがありますが、今回紹介するのは「西丹沢西沢コース」というコースを歩く「滝めぐりプラン」。
道中に「下棚の滝」と「本棚の滝」という2つの大きな滝があり、滝を目指して徐々に森の奥へと進んで行く、手つかずの自然を満喫できるコースです。
トレッキング用のシューズやリュックの使用など、アウトドア用の装備でのお出かけがおすすめです。
森林セラピーでは、ただ景色を眺めながら歩くだけでなく、ところどころで立ち止まり、セラピーガイドさんが森の楽しみ方を教えてくれます。
たとえば、森のなかに寝転んで、森の音に耳を傾けるという体験。聞こえてくるのは、木の葉が風で揺れる音や、鳥のさえずり、そして自分の呼吸音ぐらい。しばらくその状態でじっとしていると、自分がまるで森の一部になったような、不思議な感覚を体感できます。
※コースの開催状況は公式サイトなどをご確認ください。
(文:森 のこ)