『共林荘』は2005年9月までは秋田県平鹿郡山内村でしたが、2005年10月より横手市は近隣の市町村を合併したことに伴い『共林荘』は横手市となりました。なので、『共林荘』は横手市ですが、横手市中心部からは西へ車で約20分の距離にあります。周囲は山林に囲まれ、とてものどかな風景が広がっています。
『共林荘』では、浴室が男女ともに2ヶ所ずつあります。その1ヶ所がこちらの単純温泉の浴室。こちらの内湯は、熱い湯(写真奥)とぬるめの湯(写真手前)の2つに分かれます。
ぬるめの湯には浴槽内に段差があり、手前部分はかなり浅く、深さ約20cm程度で、寝湯が出来ます。
こちら、単純温泉ながらもほんのりと硫黄(硫化水素)の香りが漂っています。無色透明ではありながら、なかなか素晴らしいお湯です。もちろんのことながら、かけ流しで提供されております。
単純温泉を使用した浴室には露天風呂も併設されています。小ぶりで、さらに塀で眺望は決して良いとは言えませんが、やはり露天風呂があるのは有り難いです。(眺望については保健所の指導により仕方なく周囲から見えないようにとのことです)
また、露天風呂の奥にはうたせ湯もあり、これがなかなか気持ちいいんですね。訪れた際にはうたせ湯も楽しんで下さいませ。
もうひとつの浴室に使用されているのは単純硫黄泉。まず、浴室の扉を開けると硫黄の香りに混ざって、少々油のような香りが漂っています。これは全国的に見てもかなり珍しい香りの温泉だと言えます。
さらに、写真では、少々青みがかった透明のお湯ですが、日によっては、いや時間によっては、真っ青やエメラルドグリーン、白濁、さらには黒く変化することもあります。
基本、温泉が湧き出た瞬間は無色透明なのですが、空気に触れることにより温泉に含まれている成分が変化し、時と場合により様々な色に変化するようです。これぞ、温泉ならではの地球の恵みがもたらす不思議のひとつでしょう。
風情や情緒は感じられないタイル張りの清潔な浴室ではありますが、お湯は絶品です。
※最新情報は公式サイトをご確認ください。
(文:温泉ソムリエぐっち)