東京の下町エリアに位置する江東区の清澄白河(きよすみしらかわ)。江戸時代から物流の拠点や倉庫街として発展してきた川沿いの街です。
アクセスは、都営大江戸線の清澄白河駅から徒歩10分ほど。隅田川沿いに位置する建物が「LYURO(リュウロ)東京清澄 -THE SHARE HOTELS-」です。1980年代に建てられたオフィスビルをリノベーションしており、当時のポストモダンと隅田川のモチーフを取り入れた斬新なデザインになっています。
一番の見どころは、隅田川を見渡せる開放的な「かわてらす」。東京都建設局が、河川敷地を活用して飲食店を営業する目的で設置したもので「LYURO 東京清澄」はその事業者に認定されました。宿泊者がレストランやブルワリーを楽しんだり、地域住民が思い思いに過ごせるシェアスペースとして開放しています。
「LYURO 東京清澄」の空間デザインは、プロジェクトデザイナーの佐藤利樹氏が担当。館内は隅田川をイメージしたという鮮やかなブルーの空間が広がっています。ロゴフォントも漢字の「川」にならい、3本の線で構成されたり波状の動きも出すなど遊び心を感じさせます。
写真は隅田川を望める個室タイプの客室。白を基調としており、所々に間接照明を用いていることでリラックスできる空間になっています。洋室のようにも見えますが、壁紙には葛飾北斎の浮世絵を組み合わせたブルーの模様が…!江戸時代と現代、両方の隅田川の景色を交互に描いているところがおもしろいですね。
3階には、2段ベッドの男女混合ドミトリーもあります。プライバシーを考慮したカーテンや、鍵付きセキュリティボックスも完備しています。
※最新情報は公式サイトをご確認ください。
(文:成瀬 亜希子)